特警ウインスペクター 第3話 友情に乾杯!


■脚本 宮下隼一

■監督 小笠原猛

■あらすじ

生物学研究所から、抗体研究のために保管されていた毒蛇が盗まれ、しかも逃げ出した!

そして毒蛇は、良太の友人・テツオを噛んでしまう…。

■ヒトコト

第1話ではマッドサイエンティストとアンドロイド、第2話ではラジコンマニア兼爆弾マニアと戦ってきたウインスペクター。

第3話の敵は、悪徳産業スパイと「毒蛇」です。

この自由すぎる発想は、今までの特撮番組ではなかったもの。悪の組織や怪人という、作劇上の“しばり”がないゆえのことでしょう。

今回、テレビドラマ全盛期は、数々の悪役で登場し、「仮面ライダーBLACK」にも出ていた、大谷朗さんが、ヘンリー野口として出演。やっぱり顔怖いです。

■ミドコロ

▽なんというか、とりあえず大袈裟なサブタイトルです。

で、エンディングテーマ「今日のおれからあしたの君へ」インスト初使用。こっちはこっちで、すごいタイトルだ。

▽『私有地につき立入禁止』という看板の掲げられた空き地で、野球をしている良太とその仲間。

よく見ると、キャッチャーはマスクだけでなく、ブロテクターとミットまでつけています。ただの遊びなのに、どんだけ本格的なのでしょうか。

そこへ、テツオという恰幅の良い子供が現れます。

こういう場合、かつては

どっかの家にボールが飛び込む

ガラスが割れる

カミナリ親父が怒鳴り込んでくる

と相場が決まっていたのですが、時代も変わったものです。

で、どうやら、この空き地は彼の父親の所有地である模様。父親は、この土地にマンションを建てるつもりなのだそうです。土地活用としては正しい選択です。

しかし彼の本音は、ピッチャーをやらせてもらえないので、良太たちに嫌がらせをして憂さを晴らしている、ということのようです。

恰幅が良いくせに、やることはちっちゃいです。

▽良太たちを追い払ったテツオですが、まだ気分は晴れない模様。そこらへんにあったボールを「バカヤロー!!」と叫びながら、どっかに投げつけます。

危ないです。誰かに当たったらどうしますか。

まあ、見たところテツオが投げたのは軟球のようなので可能性は低いですが、もしあれが硬球で、しかもそれが誰かの頭にでも当たったら、普通に人死にます。

▽関東生物学研究所に、夢のワクチンと、夢のワクチンの元となった中国の奥地にしか生息しない極めて珍しい毒ヘビ(純子さん談)を盗みにくる、鶴亀コンビという悪徳ブローカー。

といっても、ヘンリー野口の単なるパシリです。

演じているのは「ちびっこギャング」というコンビのようですが、当時のお笑いコンビでしょうか。全く名前聞いたことがありませんが。

▽研究所を脱出する所を、お巡りさんに見つかる鶴亀コンビ。

もし、これが西部警察とかなら、間違いなく犯人は警官をふつうに拳銃で撃ち殺して逃走するのですが、鶴亀コンビ、やることが可愛いです。さすが“ちびっこギャング”。

▽逃走中にヘビを逃がした鶴亀コンビ。そのことを親玉のヘンリー野口に報告すると、当然怒られます。

で、電話ボックスで白目をむいた鶴の顔から、『メタルダー』の第1話でメタルダー登場時にも使われた勇壮な音楽が高らかに流れ、そのまま、

研究所でヘビの説明 → WSP本部で犯人の説明 → 久子さんの電話 → ヘビの捜索

と、そのままずっとこの曲が流れ続けます。妙な選曲ですが、まあ今に始まったことではないので、いまさら良いです。

▽国立爬虫類研究所のものと偽って、ヘビを探しに来るヘンリー野口や鶴亀コンビたち。

六角警部、鵜呑みにしちゃってあっさり騙されてますが、マスクしているヘンリー野口はともかく、悪徳ブローカーという鶴亀コンビは素顔丸出しなのに、何も気がつきませんか。

あ、もしかして、やっぱり鶴亀コンビって、本当は警部も知らないくらいの小物ですか。まあ、ヘンリー野口のパシリですからね。
▽明らかに何かがおかしい「ドロボー立入禁止区域」の看板。

普通はたいていそうでしょう。「ドロボー大歓迎区域」なんて聞いたことありません。

▽また空き地にやってくる良太を待ち構えて「良太、またここで野球をやるつもりか」と現れるテツオ。

ていうか、もしかして、いつか誰か来ると思って、ずっとここで待ってましたか。相変わらず、やることがちっちゃいです。

▽なぜか動くと音がする蛇くん。とっても親切。

▽蛇を捕まえたらピッチャーやらせるという約束で、蛇を探すテツオ。しかし、蛇に噛まれます。
▽なぜか都合良く空いている大穴と、なぜか都合良く捨てられているダンボール。

▽テツオを発見する良太。ハンカチか何かで傷口を縛ってますが、傷口じゃなくて、心臓に近い方を縛った方が良いと思います。
あと、子供同士の会話なのに、内容が殊勝すぎます。

▽「あいつら、やっぱり悪者だ!」という良太。

顔見たら分かるでしょ。

▽ウインスペクター本部にテツオのことを知らせる電話をする良太。しかし、鶴亀コンビに電話を切られてしまいます。

この展開、かつては、刑事ドラマで飽きるほど使われたパターンですが、携帯電話が普及した今となっては、もう見ることは無いでしょう。

そういう意味では貴重です。

▽ドラム缶に閉じ込められ、土に埋められようとする良太。

そこへ現れるウインスペクター。隊長はショベルカーで、ドラム缶が埋められた土を掘り返します。さすが隊長、何でも出来る人です。伊達に若くして警視正ではありません。

▽ところで、良太を助ける竜馬、リョウタを助けるリョウマ。
まあ、区別はできますが、なんでこんな発音の似ている名前にしちゃったんでしょう。

▽純子さんは鶴亀コンビを捕まえます。良太を助け、ヘンリー野口のアジトの場所を聞き出そうとする隊長。

シラを切る鶴亀コンビに、純子さんは「まだ懲りないの?!」と、鶴亀コンビが持っていたスタンガンみたいな武器を突きつけます。

純子さん、もしかして「S」でしょうか。

▽ヘンリー野口のアジト近くまで来るウインスペクター。それを見て「飛んで火にいる何とやら、まとめてブリキにしてやる」というヘンリー野口。

すんません、その論理なら、ひとりは肉の塊になります。

▽悪人どもが操縦するタダの重機と戦う、ウインスペクター。しかも、意外に苦戦しています。かなり新しい展開です。

で、「ディスライザーウィング!!」と、ギロチンカッターみたいな技を見せるウォルター。そうか、そういう(非道)な使い方があったか!

▽アジトに突入し「特警ウインスペクター隊長ファイヤー!ヘンリー野口、逮捕する!!」というファイヤー。

すんません、状況的に手帳出してる時間が勿体ないので、さっさと片づけてください。
▽今日も、スーパーヒーロー対ただのオッサン。

▽何だかんだで火の手が回るアジト。普通、こういう場合は子供だけ助けて悪人ほったらかしなのですが、ファイヤーはヘンリー野口にも酸素を吸わせて、共に脱出します。ここらへんが、今までの特撮番組とは違うところです。

▽良太くんを病院に連れていくウォルター。

って、確かに空を飛べば車よりは速いでしょうが、その体勢で連れていくのはどうかと思います。ただでさえテツオくん衰弱しているのに、病院まで体力もつでしょうか。
▽毒ヘビで犯人たちを苛めるバイクル。

もしかしたら、純子さんが内心「アタシにやらせて!!」と思っていたかどうかは定かではありません。

▽結局、空き地はマンションではなく、野球の出来る公園になるそうです。

テツオくんのお父さんは、きっと大損です。

あて、やっぱりどう見てもキャッチャーのプロテクターが本格的すぎます。というか、型が古すぎです。どっから引っ張り出してきたのでしょうか。
▽友情より、美人二人に囲まれた竜馬隊長のうらやましさに乾杯!

▽この回、つまり第4話予告編から「ご期待ください」が消え、サブタイトルコールのあとは無言になります。

この方式が、このあと「エクシードラフト」まで続くことになります。

■超人機メタルダー楽曲 流用カウンター
本編使用 24曲中 12曲
流用率 50%(あさみや紫苑調べ)

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