特捜最前線 第471話 死に憑かれた女!


【脚本 藤井邦夫 監督 辻 理】

いったい日本にいくつあるんだ、「城南大学」

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捜査の途中、自殺しようとしていた女を助ける橘たち。女は一命を取り留めたが、収容されていた病院で再び自殺を図った。

女のことが気になる橘。なぜ女は、そこまでして死にたがるのか。それを知ろうする橘…という話。

橘が深入りしなければ明らかにならなかった“事件”が、そのことによって明らかにされてしまい、果たしてそれが正しかったのか…という構図は、しばしば特捜では見られるもの。

が、今回は、ゲストで登場する女と、3ヶ月前に自殺したというその内縁の夫、そしてその周辺の人物が登場するのだが、その人物や背景描写に重点を置き過ぎ、ストーリーの面白さに欠けるのが難点。

いかに女と男が悲惨で不幸な人生を送ってきたかというところを強調しているようだが、そこに力点を置き過ぎて、逆にそれがあまりにも作り物っぽく、空々しく感じてしまう。

そして“あまり感心できない人物像”のようにも思えてしまうため、最終的に“あまり感動できない話”と思ってしまう。

もう少し“事件”としても側面を、ストーリーに加えた方が良かったのではないかと思う。

結局、4回目の“自殺”が“殺し”であったことは、橘の推理と、かつて女を母親としていた大学生の証言でしか説明されておらず、物的証拠はない。

この番組に出て来る所轄所の捜査が、ずさんでテキトーなのはいつものとおりだが、それならそれで、たとえば特命課が現状を再検証したりした時、自殺ではなく殺しと言える証拠が見つかるとか、そういう要素を組み込むことにより、もう少し「刑事ドラマ」として体をなすストーリーになったと思うのだが。

また、体調が悪く「ガンであったら恐い」と、精密検査を拒み、「死にたくない」という橘と、死にたがる女との対比を見せようとしたことは明らかだが、理屈では分かるが、それもやや“とってつけた感”がある。

それどころか、見終わってみれば、橘が死の恐怖を内心に抱えていなくても話自体は成り立つように思え、むしろストーリー上、その要素は邪魔なようにも思える。

というわけで、話としては、イマイチの感を拭えない回であった。

で、最初の事件の方はどうなった??

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