特捜最前線 第466話 千五百万人の悪女・パート主婦無理心中!


【脚本 阿井文瓶/監督 北本 弘】

“旅の音連れ”?

◆   ◆   ◆

女性にとって、外に出て働くこととは、どんな意味を持つのか、という主題を持って書かれたと思われる作品。

そのことについて語るのは、このサイトの趣旨ではないので、作品の出来だけを、淡々と語ることにする。

となると、正直あまり構成の良くない回。

良くない点はふたつ。

ひとつは、時田と特命課(特に桜井)との対立が、中途半端に描かれ、取ってつけたように感じられ、むしろ無い方が良かったのではないかと思われること。

特命課が扱っている事件と別件に、ひとりの刑事が首をツッコむという図式は、さほどめずらしいわけではないが、今回に関しては、桜井と時田の対立がなければ話が成り立たなかった、というわけではない。

まあ、後になって特命課が総出で時田を手伝うという図式もお約束なのだが、それならむしろ、あくまで時田と特命課は別行動をとってたが、特命課が捜査を進めていくと、時田の追っていた事件につきあたった、という構成の方が良かったのではないか。

もうひとつは、犯人である電気店の妻の、いろいろ細工したりアリバイ偽装したりしてまで人を殺さなくてはならないという“切迫感”が、画面から全く伝わってこないということ。

これは、演出の問題もあろうが、再現映像もなく、犯行の状況がただ口で語られるだけで、それ自体が説明だけでは分かりにくく、ましてや、犯人の差し迫った心境が伝わらないのでは、結局何も盛り上がらないまま、話が終わる感じである。

最終的な物的証拠が、

盗み出した包丁

奥さんの指紋しかついてないと思っていたので、罪をなすりつけようと思った

が、旦那さんが料理を作っていたので、旦那の指紋しかついていなかった

というのは、決め手としては面白いだけに、前述の構成の部分の含め、もう少し話として何とかなったのではないかと思えるので、実際の出来が残念である。

この回、悪役でおなじみの中田博久さんが登場。今回は、一癖ありそうな所轄の刑事役。もっと活躍するかと思ったが、前半だけで出番終了。

また、“ブラック指令”の大林丈史さんも登場。

ブラックスターから円盤生物を呼んだ方が早かったのに。

それにしても、紅林の影が薄い…。

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