特捜最前線 第462話 大崎の女・凍死トリック、死を招く雨!


【脚本 桃井 章 監督 北本 弘】

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聞いたことのない作家による作品だが、まあ「可もなし不可もなし」よりもやや劣る作品。

正直、話のレベルとしては30分もの程度。45分、しかも「特捜最前線」のレベルとしてもたせるには、もう少し内容や構成を工夫しないと、ファンはついてこない。

まあ、「雨量と服や所持品の濡れ具合」というあたりを決め手にもってくるあたりは、悪くはないと思うのだが。

やはり、女の復讐劇だけで描くには話がイマイチだし、ラストもハッキリ言って読める。

せめてラストが、もう少し視聴者の意表をつく展開か、共感を得られるようなテーマだと、違った印象にはなったと思う。

あと、映像として気になったのは、スナックの前を意味ありげに歩いていたが、実は本編と全く関わり無い女が出てきたり、叶と容疑者の女が歩いているところに、なにやら興味あり実に近づいてきたが、実は本編と全く関係のない男などが出てくるところ。

これは、監督の意向で作られた映像なのであろうが、あまりに目立ち過ぎて、視聴者に混乱を招きかねない。

言っちゃなんだが、こういう“無駄な演出の自己主張”は、悪い意味で目につきこそすれ、作品の質の向上には全く貢献せず、むしろ邪魔だ。

しかもこれは、芸大かどっかの素人が撮る“自主映画”でよく見られる類の映像だ。

そう考えて見ると、時代の変化やストーリーの質の低下だけでなく、こういうところにも、「特捜」が終わる兆しというものが、垣間見えていたのかもしれないと、今になって思うのである。

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