特捜最前線 第447話 約束・消えた女囚!


【脚本 藤井邦夫 監督 村山新治】

でもやっぱり、最後のオイシイところは課長が持っていくのね。

◆   ◆   ◆

3話連続の藤井脚本編。これは、なかなか良い。

冒頭、仮出所を間近にした女受刑者・西本浩子が、刑務官の付き添いで外出。しかし、刑務官は頭蓋骨が陥没するほどの重傷を負い、西本浩子は消えていた。

犯人は彼女なのか、彼女はどこへ行ったのか、ということで展開する話。

子持ちの女受刑者が脱走?という展開で、かつ脚本が藤井邦夫なので、変な情に流された、つまらない話になるのでは…と思ったが、そんなことはなかった。

この回は、西本浩子の過去や心情に必要以上にフォーカスせず、特命課が追っている犯人、その犯人のもとにいるであろう西本浩子の捜索を中心に展開、また、それが丹念に描かれているため、刑事ドラマとして非常に見応えるあるものとなっている。

特に、特命課刑事総出でスーパーの女と犯人を見張るシーンは、緊張感が感じられて秀逸。その後のヘリや車での追跡もよく、ラストも(課長が動いている時点で半ば予想できたとはいえ)救いのあるものとなっている。

結局のところ、あまり直接的に西本浩子を描かなかったことが、逆に彼女のキャラクターを際立たせることにも繋がっており、全体を通して、脚本でも演出面でも、優れた一本になったのではないだろうか。

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