Archive for 11 月, 2008

特捜最前線 第449話 挑戦・炎の殺人トリック!

【脚本 大野武雄 監督 辻 理】 父ちゃん!サブタイトルがモーレツに燃えている!…

 
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これは、なかなか良いのではないか。

タバコの不始末で起きたと思われた火事に、特命課が事件性を見いだし、隠された殺人トリックを暴くという話。

犯人がトリックを仕組んだ理由は、出世のために別の女と結婚したいので、邪魔になった、今つきあっている女を殺すという、ありがちで陳腐なものではある。

しかも、その部分にあまり重点をおくと、しょーもないメロドラマになってしまう可能性は十分にあった。

しかし、本作では、そのあたりには重点をおかず、現場百回ではないが、特命課刑事が足繁く事件現場を訪れ、検証や証拠の捜査を丹念に行う描写に、長い時間が使われており、そのことが、この話を“秀作”たらしめている。

こういうパターンの回は、ありそうで、実は意外と少ないパターンなので、なおさら意味のある回なのではないか。

また、作品全体では、キャラクターのストーリーにそれほど触れなかった分、ラストで、炎にまかれて飛び降りて重体だった女が死んだり、新しい女が“人参抜きのきんぴらごぼう”を作っていたりするくだりが、逆に効いてくる。

そして最後は、犯人逮捕は描写されず、前述のことを受け、静かに怒りに燃えて、紅林が手錠を持って犯人を待つところで終わる。これもまた、良かったのではないか。

実際に出てきたトリックでも、氷でドアを塞ぐアイディアとか、音センサーの入った鳥のおもちゃを使うとか、なかなか面白い要素があったように思う。

シリーズ全体から見れば、特筆するほどの傑作ではないが、DVDに収録されるだけの水準は、十分にクリアしている作品。いや、むしろこういう、地味だが丁寧に作られている話こそ、発掘して世に出し、光をあてるべきなのではないかと思う。

この回、名作『新宿ナイト・イン・フィーバー』で強烈な印象を残した、赤塚真人氏がゲスト出演。赤塚氏は後に「仮面ライダーBLACK RX」にも出演する。

特撮ファンとしては、怪人の声でおなじみの西尾徳さんが、何気に出演している点にも注目。良い声だ。

どうでもいい話だが、火事にあった女の部屋、「国勢調査」のシールが貼ってあったな。職業柄、ああいうのには非協力そうなのだが。この頃はそうでもなかった?

証拠があがったことで「逮捕状だ、ハンコもらってこい!!」という課長。

すでに用意しとったんかい。

さすがは課長、抜かり無し。

にしても、相変わらず、いつまでメシ食ってんだ、犬養。

特捜最前線 第448話 黙秘・堕ちた名門夫人!

【脚本 佐藤五月 監督 北本 弘】 ワシの出番チョットだけだがね!…

 
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見栄とか世間体とか、そんなものを守るために借金してまで贅沢して、挙げ句の果てに人を殺す女。

結局、言い訳だけはベラベラするくせに、人を殺したことについての反省は全くないという、佐藤脚本独特の、徹底的に頭のイカれた女が登場する話。

だいたい、そんな言い訳を延々聞かされたところで「あぁ、そーですか」としか言いようがなく、何の同情の気持ちもわいてこないわけだが。

つまるところ、この話には、何かの問題提起という意味合いが、あったのだろうか、なかったのだろうか。

確かに、これは1986年放送の番組であり、2008年に見た場合、多少奇異に見える部分があったとしても、仕方がないといえば仕方がない。

しかしながら、この話を見たあとに去来する“どうでもいい感”というのは、単に「時代が違うから」というだけのものだろうか。

リアルタイムでこの話を見たとして、何か考えさせられる部分とか、共感する部分というのが、果たしてあるだろうか。

いや、そもそもこの話には、そんな問題提起などはなく、ただ単に見栄っ張りで、自分を守るために人を殺す、こっけいな女を描いただけ、ということであれば、それはそれでいいのだが。

要は、あまり心に残らない話だったな、ということを言いたかったのである。

この回、出番は少ないが、特捜ファン(アンド特撮ファン)にはおなじみの中真千子さんが、相変わらず熟女のフェロモンを撒き散らしながら登場。

また、言わずと知れたバイクルの声・篠田薫さんも登場。で、冒頭のネタとなるわけである。

特捜最前線 第447話 約束・消えた女囚!

【脚本 藤井邦夫 監督 村山新治】 でもやっぱり、最後のオイシイところは課長が持…

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3話連続の藤井脚本編。これは、なかなか良い。

冒頭、仮出所を間近にした女受刑者・西本浩子が、刑務官の付き添いで外出。しかし、刑務官は頭蓋骨が陥没するほどの重傷を負い、西本浩子は消えていた。

犯人は彼女なのか、彼女はどこへ行ったのか、ということで展開する話。

子持ちの女受刑者が脱走?という展開で、かつ脚本が藤井邦夫なので、変な情に流された、つまらない話になるのでは…と思ったが、そんなことはなかった。

この回は、西本浩子の過去や心情に必要以上にフォーカスせず、特命課が追っている犯人、その犯人のもとにいるであろう西本浩子の捜索を中心に展開、また、それが丹念に描かれているため、刑事ドラマとして非常に見応えるあるものとなっている。

特に、特命課刑事総出でスーパーの女と犯人を見張るシーンは、緊張感が感じられて秀逸。その後のヘリや車での追跡もよく、ラストも(課長が動いている時点で半ば予想できたとはいえ)救いのあるものとなっている。

結局のところ、あまり直接的に西本浩子を描かなかったことが、逆に彼女のキャラクターを際立たせることにも繋がっており、全体を通して、脚本でも演出面でも、優れた一本になったのではないだろうか。

特捜最前線 第446話 遅れてきたクリスマス・密告電話の女!

【脚本 藤井邦夫 監督 天野利彦】 私じゃ不満かねwww…

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いつになくハイテンションな始まり方をする今回だが、実は、クリスマス時期に恒例の、事件と特命課刑事たちの生き様を重ねあわせて展開される回。

このテの脚本は、今までは塙五郎が書くと相場が決まっていたのだが、この回の脚本は藤井邦夫。

今回も、

彼女のいない杉、

うちは仏教徒だと強がってはいるが、実は家族パーティーがしたいであろう時田、

親というものに対して特別の思いを抱いている叶と紅林、

子供の元に帰りたい母親に、自らの境遇を語る橘

そして、愛子には、にわかに理解不能な言動をとる桜井

相変わらず幸せになれない特命課刑事たちの生き様が垣間見え、それぞれの刑事が、それぞれの立場で事件に関わりながら話は展開するが、今回、もっともフィーチャーされていたのは、犬養。

父親は容疑者、母親は姿を消し、ふたり残された兄と妹に対する思いや葛藤が、話のうえも重要な役割を果たし、犬養のキャラクターとしての魅力を十分発揮させることとなり、大変に良かった。

あと、妹が可愛かった…。

ラストカットで「今年もあと5日、みんなよくやってくれた」という神代課長。そして、特命捜査課が迎えるクリスマスも、あと1回…。

しかしあれだ、個人的に「特捜クリスマス」というと、個人的にはついつい、アリスの歌をバックに鏡餅を持ってはしゃぐカンコちゃんの姿が偲ばれるのだが…って、勝手に殺すな。