特捜最前線 第436話 殺人警官・44,000人の容疑者!


【脚本 藤井邦夫 監督 天野利彦】

くえ〜すちょ〜ん くえ〜すちょ〜ん き・み・は・誰?

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前回の2時間スペシャルを経て“木曜9時”で改めてスタートした『特捜最前線』。

新加入した時田が、警官家族の心情を深く理解するポジションで描かれている点や、第4パートでの、警察無線を逆手に取る犯人捕獲作戦など、全体の構成としては悪くないのだが、個人的には、どうしてもひとつ、ひっかかる点がある。

それは、犯人のバックボーンについてである。

今回の犯人は、山本警官を殺害し、その制服と拳銃を奪って、犯行に及んでいた。

そして、警察の制服を着ての殺人は、桜井の言によれば“普段は気の弱い男が、警官の制服を着ることによって殺人鬼に変わった”から起こったのだという。

で、あるとして、ならばなぜ“気の弱い男”が“気の弱いまま”で、山本警官を殺すに至ったのか、その部分は、もう少し明確にするべきではなかったか。

もしそこを描きこもうとするならば、山本警官にも、家族の知らなかった何らかの“否”が出てくる可能性もあるわけで、そうすることによって、またドラマの深みも増したように思う。

『西部警察』に出てくるような“生まれた時から完全無欠の大悪人”なら別にいいが、『特捜』であるならば、そこまで描いてほしかった気がするのである。

この回、ウルトラマン80の長谷川初範が出演。しかし、話に深く関わる役でなかったのが残念。

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