特捜最前線 第433話 モーニング・コールの証明!


【脚本 押川国秋 監督 宮越 澄】

「AKAI」製のVHSテープ発見!!

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『モーニングコールの謎』に続く、モーニングシリーズ第2弾…ではなく。

殺人の容疑者とされたが、1年間も起訴されない男のアリバイを、特命課が証明する話。

かなり地味な話だが、構成自体はよく出来ている。

コンビニを使ったのではないかと予想する橘、電車の吊り広告に注目し、事件のあった朝に、容疑者の男が電車に乗っていたことを表す写真の謎を崩す紅林と、特命課の優秀さが際立っている。

(私見だが、押川脚本の場合、他の脚本家のホンに比べ、妙に特命課の手際が悪く描かれているケースが多いように思うので)

また、男の“サイレンを聞いた”という話も、後で気がつくのだが、最初にその“サイレン”が出てきた時は、うっかりスルーしてしまった。あの辺りの構成も上手かった。

そして真犯人も、話の前半で、ちゃんと“顔見せ”していた点も含め、(若干都合が良過ぎるという印象を持たれる恐れがあるとしても)脚本の構成やストーリー運びがとても良かったので、十分『特捜最前線』として見せられる、秀作であった。

もっとも、話の展開を待たなくても、北條清嗣さんが出てきただけで、「あ、この人が真犯人だな」と、分かってしまうと言えばそうなのだが…。それは脚本の責任ではないので。

結局のところ、例えば『乙種蹄状指紋の謎』や『虫になった刑事』のように、“犯人でなかったことの証明”がキチンと描かれている場合、真犯人や、その動機は、実はあまり重要ではないし、描かれなくても良いのだが、今回は、ラストシーンの奥さんに繋がることになるので、そこまで言及されていた。それもまた、良かったと思う。

今回、『新宿ナイト・イン・フィーバー』以来(?)、佐野厚子さんが登場。決して美人ではないのだけれど、演技がうまいせいか、何かこう、不思議の魅力のある人のように思える。もっと「特捜」にも出て欲しかったな。

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