特捜最前線 第432話 美人ヘッドハンターの完全犯罪!


【脚本 石松愛弘 監督 松尾昭典】

二重カーテンにくらいしろよ、課長。

◆   ◆   ◆

いやー、つまんなかった、つまんなかった。

ワタシが選ぶ“エピソード ワースト10”への、堂々のランクイン候補だな、こりゃ。

何がつまらないかって、とにかく薄っぺらい。

ストーリー自体も薄っぺらければ、(美人なのは万人が認めるが)タイトルにあるヘッドハンターとやらのキャラクターも薄っぺらいので、見終わっても、全く何の感慨もない話。

だいたい、殺された電気会社社員とヘッドハンターが、男と女の関係だったことや、叶がラブホに入る写真を撮らせるのが、ヘッドハンターの罠であったことなど、早々に読めるし、その展開自体が、すでに陳腐で面白くも何ともない。

おまけに、神代編かと思いきや、いつの間にか叶編にシフトしていたりして、その辺の構成も手際が悪いといわざるを得ない。

それで、話として成功しているのなら何も言わないが、まったく何の効果も無く、ストーリー上の意味をなしていない。

せっかく神代を主に話を作るなら、ヘッドハンティング会社が、実はすごくあくどい連中で、ヘッドハンターも、ものごっつい知能犯で、その連中が、神代や特命課と対決する、という図式の話で、別に良かったのではないか。

途中、ヘッドハンティングされた叶が、ヘッドハンターの言葉に悩む描写もあるが、それが別段テーマ性を持ってクローズアップされるわけでもなく、ストーリー展開上、さして意味を持つものにもなってない。

そもそも、“外国人と女ひとりだけのヘッドハンティング会社”というもの自体、すでに薄っぺらいだが…。

ラストは、ヘッドハンターが“次の獲物”を狙って動き出すシーンで終わっていて、このヘッドハンターの“悪女ぶり”でも強調しようとした意図が見えるが、前述したように、この女のキャラクター自体が薄っぺらいので、こんなものを最後に見せられたところで、何の意味もない。てか、無い方が良かったと思うし。

結局、事件の真相もつまらないものであり、「浅知恵で特命課に挑戦しようなんざ100年早いんだよ」という程度の感想しか残らないのであった。

この回、田中美佐子がヘッドハンター役で出演。

さんざん「薄っぺらい」と書いているが、役柄が薄っぺらいだけであって、くれぐれも、田中美佐子が薄っぺらいと言っているわけではないので。念のため。

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