特捜最前線 第420話 女未決囚408号の告白!

【脚本 長坂秀佳 監督 天野利彦】

そうか、“メリーさんの羊”とは、そういうことだったのかぁぁっっ!!

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長坂秀佳“女シリーズ”。今回は、「最後まで改心しない女」を描きたいということで書かれた作品。

序盤のテロップの多様は、前シリーズの『少女・ある愛を探す旅(亜紀・戸籍のない女)』を思わせる演出。

また、長坂氏が大嫌いだという“火がついたままのタバコを投げ捨てる”ことが原因で、火事が起こる話でもある(ちなみに、そういう奴をぶん殴りたくて書いた話が『虫になった刑事』)。

話の流れとしては、ある殺しについて、犯人は分かっているが、どうしても納得できない点がある桜井が、その容疑者とされた女のことを、母親や妹たちから事情を聞くことで、自身の疑問を晴らそうとするというもの。

そうしていくうちに、憎みあっているように見える母と娘。しかし、そこに隠された真実や事件の真相が、次第に明らかになっていくのである。

中でも、桜井の疑問のひとつ“メリーさんの羊”の謎が解けるところは、なかなか衝撃的。

話の途中で、「ミリーさんの羊ヶ丘と呼ばれている土地がある」とかいう部分で視聴者を油断させておいて、まさかその正体が“リ●●●ル”とは…!

しかもそれが、容疑者の女と母親とを結びつける決め手にちゃんとなっている。

この謎解きは、小説などでは出来ない、映像作品ならではの表現となっていて、秀逸であった。

ラスト、最後の最後で桜井の“もうひとつの疑問”に答えを出す女。

突っ張った表の顔に隠された真実が描かれたことにより、悪女の話と言いながら、爽やかな余韻が残る、印象的な回であった。

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