特捜最前線 第417話 誘拐ルート・5時間の追跡!


【脚本 藤井邦夫 監督 宮越 澄】

良いねぇ!!

◆   ◆   ◆

これこれ、俺はこういうのが見たいんだよ。

しょっぱなからヘリが登場、全編ハイテンションな演出でお届けする、藤井脚本らしくない(?)一本。

サブタイトル後、身代金を受け取りにきた誘拐犯は、いきなり転落死。誘拐された子供は、監禁されていたと思われる場所にはすでになく、何者かのトラックに乗せられたものと判断された。しかも子供は大量の出血をしている模様。

子供を乗せたトラックを運転しているのは、誘拐の共犯者なのか、それとも…。

という、トラックの行方と、その持ち主の身辺、そして子供救出という要素を含んで、特命課全員の捜査が展開される。

昭和60年版“子供の消えた十字路”という雰囲気もあるが、私としては、むしろ“ソルブレインの1時間拡大版”という印象だ。

『特救指令ソルブレイン』という作品を、ご存じない特捜ファンの方もおられると思うので書いておくが、これは私としては、最高の賛辞である。

ソルブレインをご覧になったことのある方ならお分かりと思うが、この作品は『特捜最前線』を彷彿させる、もしくはそれ以上のドラマ性を持った、日曜朝8時の子供向け特撮番組という枠を、完全に逸脱したストーリーが続出した作品。

いや、むしろ『特捜』ですら忘れかけていたものを、かなりの割合で持っていた作品とも言える。そういう意味で、ソルブレインっぽいというのは、私としては最高の褒め言葉なのである。

この回では、融通の利かない警察官や、規則を自分の都合の良いようにしか解釈しないアホな公務員のせいで、一般市民が犯罪に走りかけるという展開。

その中で、奥さんの存在というのも効いてるし、トラックの男・北川が、神代に要求したのが“警官と区役所職員の謝罪”というのも良い。

とにかく、ストーリーも演出も非常に優れていた作品。これだけの秀作が、未だにDVDに収録されずに埋もれているとは、いったい東●さまはどういう選定基準で収録回を選んでいるのか…。

前回の『老刑事・レジの女を張り込む!』とともに、今後のDVD化を願いたい。

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