超人機メタルダー 第1話 急げ!百鬼魔界へ


【42年前の設備に通電しているのは奇跡】

物語は1987年、ロボット工学の権威・古賀博士が太平洋戦争で戦死した息子の墓参りから始ます。古賀博士役は、あの名優の故・上原謙さんです。もうこの頃は晩年に近かったとは思いますが、これだけの超大物俳優が、テレビの特撮物に出るなんて、一時期では考えられなかったことです。

ちなみに、熊本の番組表では出演者の欄にずっと「上原謙」と出てました。第1話しか出てませんが。

東京にそびえ立つ高層ビル群、それすらも見下ろす超高層ビル(もちろん合成)。それが桐原コンツェルンのビルでした。

桐原剛造役の方、実は『スパイダーマン』です。以前KBS京都で『スパイダーマン』のすぐ後に『超人機メタルダー』が再放送されたことがあるのですが、この並びだと昨日まで正義の味方だった人が今日は悪の帝王となってしまい、視聴者は混乱することうけあい。

しかし、今考えると『スパイダーマン』を再放送するテレビ局が存在していたとは…。

恐るべしKBS京都。

タバコをくゆらすスーツの男。そしてテロップ。

「桐原コンッエルンの総師 桐原剛造」

そうすい…、ん?思いっきり漢字が間違ってます。そうすいは「師」じゃなくて「帥」です。

おまけに、カタカナだったから初め気づきませんでしたが「コンツェルン」でなくて「コンッエルン」って書いてます。誰だテロップ担当者。ていうか、テレビ番組なんだから、完成試写の時に誰か気づいてください。もっともフィルムなので、気づいてても時すでに遅しだったのかもしれませんが。

美人秘書K&S登場。テロップも堂々と「美人秘書」。

言い切った!!

まあ本当に美人だからいいです。どっちが好みかというと、正当派美人のKもすて難いですがSのボッテリ唇がたまらなくスキです。

で、よく見ると美人秘書Kの口の動きと言ってることが違います。「ダウ平均株価が4000ドル」って言ってますが、口の動きは「7000ドル」。あまりにも実情と違いすぎるという配慮からでしょうか。当時の経済のことは詳しくありませんが。

「私を夜の闇に包め」という桐原の声に、美人秘書が遮光カーテンかなんかを閉めます。桐原はゴッドネロスになります。

ゴーストバンク!
続々と現れる軍団員!!
燃えます。特撮ファンなら燃えなきゃウソです。

おおっムキムキマン久しぶりです。(元何の番組に出てたか知ってる人がどれだけいるかはわかりませんが)。しかもなんか「お前らみんなでてこーい」みたいなことやってます。この時点で何のエピソードもなく彼が姿を消すなどと、誰も思っていません。

軍団員全員集合シーン。よく見たら後で全く出てこなかったモンスター軍団員がいます。また、何気にニュー戦闘機械人が混じったりします。もしかして、ネロス帝国というのはワーラー帝国にまで戦力を供給していたのでしょうか。

それにしても、軍団員が集結したゴーストバンクを見ると実に壮観というか、ヒーロー物っていいですね。セットが広くて撮影でもあっちこっちカメラ回り込めそうですし。でも派手に壊しちゃいましたが、最後。

おおっ、浜名湖…じゃなくて中近東の砂漠地帯にブルチェックとダーバーボ!!まあ、東映で砂漠っていったらたいてい浜名湖ですからね。

すると東証の「場立ち」です。懐かしいですね。1987年ですからね。

古賀博士抹殺の命を受けた軍団員。機甲軍団の砲撃で車爆撃!大炎上!運転手さん吹っ飛ぶ!!巻き添え食ってカワイソス。

機甲軍団・激闘士ストローブの追撃を逃れた古賀博士は、かつての自分の秘密基地・シルバーカークスを目指します。そこには昔と変わらない風景と自分の息子に似せて作り上げた超人機・剣流星の姿がありました。横たわる剣流星。見ると首のところ脈打ってます。ピントは博士に合ってるますがしっかり確認できます。まあテレビの初見でさすがにそこまでは気づかないとは思いますが。

動き出す剣流星。腹筋で起き上がります。「よっこらしょ」とか言わなくてよかったです。

流星「ぼくは、誰だ」
博士「君の名は剣流星。私が名付けたんだ」

ナウいのかダサいのかよくわからないネーミングラセンスです。

流星「キカイ?」「チョウジンキ、めたるだー??」

え、演技が下手…。いやこれは演出だと思いたいです。

博士にとどめを刺しに向かった軍団員を高見の見物のクールギン。

「それにしても、帝王はなぜ老いぼれ一匹に執着なさるのか」

上原謙に対して老いぼれとはなかなか良い度胸です。

襲撃を受けるシルバーカークス。

博士「敵だ」
流星「テキ?」
博士「ワシがこの身をもって教えよう」
流星「教える?何を?」

博士が出て行きますが、剣流星は追いかけません。

軍団員に追われる博士、流星を呼びます。

「つるぎ、りゅーせー!!(声は飯田道郎)」
「つるぎ、りゅー、(ドカッ)あああー!!((やっぱり声は飯田道郎)」

飛び出して行く流星。しかし目の前にはすでにもの言わぬ博士が。

「この世に誕生したばかりのロボット人間・剣流星にはまだ生と死についての明快な意識がなかった」と、政宗一成絶妙のナレーションが入ります。

「ぼうや、見たね〜」「生かしちゃおけねえぜ」
ネロス軍団の容赦ない攻撃が剣流星を襲います。

「剣流星の闘争本能がむくむくと頭をもたげた」政宗一成のナレーションが被ります。燃えます。

「ムキムキバスター!!」ムキムキマンなんと自分の持ち技まで持っていました。これでどうして演習に参加できないんでしょうか。

剣流星は怒って変身します。

「剣流星の体内ら秘められた全エネルギーが、感情の高まりとともに頂点に達した時、彼は超人機メタルダーに瞬転する」

チューボ「貴様、何者だ?」
メタルダー「メタルダーだ」

メタルダーの声は飯田道郎です。質問にきちんと答えるのは良い兆候ですが、いささかやる気がなさそうにも聞こえます。

メタルダーの超パワーにあしらわれるムキムキマン、明らかに何か言ってます。口の動きだと後の方は「よくもやりやがったなー」と言っているようですが、実際には 「むぉ〜わっちゃ、はぁぁぁぁ〜〜〜〜」とかなり意味不明になっています。無念、ダムネン。

軍団員を蹴散らしたメタルダー。しかし最強の敵が早くも現れます。

「ヨロイ軍団凱聖、クールギン。相手をいたす」

カッコ好すぎる…。しかも横山菁児な大げさな音楽がカッコ好さに拍車をかけます。

メタルダーは赤バックで派手に敗れ、崖の下に転落です。第1話でこんなに派手にヒーローが負けるのも珍しいです。大きいお友達にはうけても子供には人気出ないのも致し方ないところです。

しかしながら、メタルダーが敗れた事実とは裏腹に帝王がつぶやきます。

「超人機メタルダー、もっとも恐れていたことが」

敗北後夕陽に向かって叫ぶメタルダー。

「風よ、雲よ、太陽よ。心あらば教えてくれ。なぜこの世に生まれたのだ…!」

こんな面白い作品が1年間も続くのかという、淡い期待とともにこの回は終わりです。

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