特捜最前線 第372話 老刑事 スニーカーを履く!


【脚本 押川国秋 監督 天野利彦】

ったく次から次に人のことを老刑事老刑事って…。

なるほど、タイトルの意味はそういうことだったのか。これ、『必殺』シリーズ風だったら“老刑事、靴ズレを起こす”とかいうタイトルになったりして。

序盤、ありがちな男の女のつまらない話になるのかと思って、全く期待しなかったが、車を損壊した男の指紋が、2年前の殺人事件の容疑者の指紋と一致したというところから急展開。がぜん面白くなった。

話としては、結果的に殺人事件の犯人を逃がすことになった、船村刑事よりふたつ年上の刑事と船村刑事が、老いと戦う話。

というと暗い話になりがちだが、この話は、歳をとっても若い者には負けんと、前向きに進むふたりが描かれているので、明るい作品カラーになっている。体力の限界から犯人を取り逃がしたものの、今度は捕まえるぞという意気ごみの表れが、“スニーカー”なのだろう。

事件の真相そのものはイマイチ物足りない感があるが、つまらないシャブ話や恋愛ものやお涙頂戴物ものよりは、ずっといい。これは隠れた名作なので、DVDにして世に出すべきではないか。

友人刑事の娘に「全然変わってない」と言われ、「これ以上変わりようがないよ」という船村刑事。

自虐的過ぎです。

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