特捜最前線 第361話 疑惑 警察犬イカロスの誘拐!

【脚本 長坂秀佳 監督 天野利彦】

何ぃ?!

7周年記念作品。

最後で犯人を逮捕すれば、このまま終わっても良いくらいの、1本ものとしての完成度だが、今回は2話続きの前編。

長坂氏には珍しく、麻薬を扱った話。

ただ、普通の薬ネタだと、組織対警察とか、組織内抗争とか、そっちのほうに重点が置かれる事が多いが、この話では麻薬そのものや麻薬捜査の方法、薬によって崩壊する家族などに重点が置かれているように思える。

特に、ドラマでよく見る「ペロッ」じゃなくて、試薬を使って覚醒剤かどうか見分ける場面や、麻薬犬の訓練の方法が詳しく紹介されるシーンなどは、なかなか興味深く、良かった。

さらには、ヤクザのかたぎの妻が、薬でボロボロになっていたり、そのヤクザが薬のルートの黒幕を知っていたりと、麻薬の恐ろしさを描きつつ、ヤクザ夫婦がちゃんと本筋に関わってくる展開も、さすがと思わせるものがある。

そしてなんといっても、犬が重要なファクターであり、それも1匹や2匹ではなく、大量に犬が登場するというのが、この前後編の大きな特徴である。撮影大変だっただろうなあ。

ただ、犬をシャブ漬けに、というあたりは、若干リアリティに欠けるきらいがなくはない。

実際にはあり得る話なのかもしれないが、発想があまりに斬新過ぎて、黒幕が言うように「犬がシャブ漬けなんかになりますか?」と、疑問に思った視聴者もいたかもしれない。

あと、話の始めのほうで、叶がイカロスに肉を差し入れに来たとき、「しかし前任者の方は…」というセリフがあった。

中盤、イカロスは麻薬犬としてはまだ未熟だということになったとき、もし誰かが訓練したら、という仮定が出てきた。

そのとき、叶が言っていた“前任者”が絡んでくるのかと思ったが、結局何もなかった。まあ、ただそれだけの話なんですが。

で、今回の黒幕だが、何といっても宮内洋。

あ、ダメだ、

宮内洋が画面に出てくるだけで、無意味に笑いがこみ上げる。

本来役者というのは、善人も悪者も、刑事も犯人も演じられなければならないのだが、この人の場合、主なものだけでも、

仮面ライダーV3
兼アオレンジャー
兼ズバット
兼ビッグワン
兼正木本部長
兼三浦参謀長

おまけに『Gメン75』にもレギュラー刑事で出ていたので、たまに悪者をやってると可笑しくてしょうがない。

しかも、普通「特捜最前線」に出てくる犯人というのは、何かバックボーンと言うか、同情できうる部分、止むに止まれぬ事情というのがあったりするのだが、今回は完全無欠の大悪人なので、そこもまた面白い。

とりあえず、この回で分かった事は、叶というか夏夕介は本当に犬好きなんだなあということと、松原千明が可愛いという事である。

では後編を待つ。

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