特捜最前線 第344話 幻の父・幻の子!


【脚本 宮下隼一 監督 辻 理】

ジロ~~~!!(「だいてつじーんワン、セブーン!!」でも可)

◆   ◆   ◆

脚本が宮下隼一なのは事前に知っていたし、最初の方で橘の息子が出てきた時点で、正直駄作のニオイがプンプンしたのだか、いやいや、なかなかの秀作。

理解不能な男女の愛憎劇や、安直な麻薬ものより、このような話の方がよっぽど良い。長坂秀佳が、特捜の中でも描いている「父と子」。その最たるものがこの橘親子であり、最初にこの関係が出てきた回『死体番号044の男』、完結となる『父と子の十字架』も、当然長坂氏が書いており、これを他のライターが下手に書くのはどうかと思ったが、話自体は良く出来ている。

ていうか、レスキューシリーズの頃もそうなのだが、この人の本、面白いときと駄作のときの差が大きいような。

それはともかく、登場する人物、それぞれの子に対する思い、親に対する思いがしっかり描かれた作品。サブタイトルの意味は、なるほど、そういうことだったのかと納得する。

ただ、終わってみると、こう言っちゃ何だが橘の息子は出て来なくても良かったのではないか?最初を見たときは、今回は息子を中心に話が動くのだろうと思ったが…、結局、中盤とラストにチョロッと出てくるだけ。

自分と息子の関係を、今回の人物たちにダブらせて見るというのは分かるが、金の話とかバイトの話とかは、かえって余計だったのでは。あのラストも悪いとは言わないが、取ってつけた感があったなあ。

今回、坂上忍、豊原功輔がゲスト出演している。が、エンディングでのテロップでは「輔」が「補」になっている。

いくらなんでもそれはアカンやろ。

また、『死体番号044の男』で橘の息子を演じた神谷政浩が、違う役で出演している。ただ、かつて演じた人物が出てくる話で違う役(しかもあまり良い役ではない)を演じるというのは、役者の気持ちとしてはどうなのだろうか。当時の制作陣が、前のことを知らなかったのか?でなければ役者に対する配慮がないと思うのだが。

また、2代目MAT隊長であり、ウルトラの母の“本当のダンナ”、根上淳さんも出演している。やっぱり特撮最前線。

そういや、前述の二人も『大予言』や『ゴジラvsキングギドラ』に出てたなあ。

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