特捜最前線 第327話 オランダ坂殺人予告状!


【脚本 佐藤五月 監督 天野利彦】

長崎新●社の協力は得られなかったらしい。

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後の『佐世保の女』と並行して撮影されたと思われる、長崎ロケ編(監督はどちらも天野氏)。エンディング映像別バージョン。

『佐世保の女』は、文字通り佐世保が舞台だが、この回は、それよりも北の平戸を舞台に展開される。

地方ロケ編というと、郷土の名産や名所を無理やり話に入れ込むのに終始して、あまり実が伴わない回というのが、少なくない。

しかし、この回に関しては、偽の死亡広告が本物の殺人事件に変わることから始まり、橘の身近にいた真犯人とその動機、意外なところからもたらされる証拠のヒントなど、伏線を上手く散らして、刑事ドラマとして相応しい構成になっている。

前述したように、真犯人は橘の同級生だった。

小説の盗作を隠すために(また、他人の活躍を妬んだために)恩師や他の同級生を殺すという行動は、見る人にとっては理解不能であろうが、『モーニングサービスの謎』でも触れたように、物書きの端くれであるワタシとしては、分からなくもない動機のように思える。

いや、むしろ、最近よく他人の文章を平然と盗作して自分の報告書だと発表し、盗作の事実を指摘されても見苦しい言い訳しか繰り返さず、悪びれようともしない無能などっかの議員よりは、実はマトモな精神なのでは…。決して殺人が良いと言っているのではなく。

ラストは、微笑ましい“オチ”までついているが、地方ロケ編というくくりに限らず、全体通しても、秀作と言える回であろう。

ちなみに、ワタシは長崎(市)出身であるが、今回、そして佐世保と、個人的に土地勘が全く無い地域での撮影だけに、ちょっと残念。

それがあれば、“あの時の撮影現場は今”とか、できたのに…。

この回、出番は少ないが“筑波洋の母”の折原啓子さんが登場。やっぱり特撮最前線。

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