特捜最前線 第324話 紫陽花の見た殺人鬼!


【脚本 大野武雄 監督 辻 理】

叶、やっぱりおまえ年中ラーメンばっかり食ってんな。

◆   ◆   ◆

人間ドラマや事件の背景よりも、トリックの解明に重点をおいて作られたものと思われる回。

なかなか入り組んだトリックだが、視聴者がおいてけぼりにならず、特命課とともに事件の謎を解きつつストーリーを追える、秀作。

タイトルにもあるあじさいや、コスモスの種が、事件の鍵を握っていたり、決め手になったりする。

話自体は良く出来ており、第4パートに入る頃には、特命課同様「決め手がない」ことに、視聴者も気がつくのだが、その決め手が、何気にダーティーなところが、また良い。

完全犯罪をもくろんだ、今回の犯人だが、要は「コスモスも大好きですよ」とか適当に言っておけば良かったということか…。

まあ、自然物を扱っているだけに、鉄の花瓶を埋めたからといって、7年間でその鉄分が土に含まれて、紫陽花が変色するほどになるかどうかは、実際には本当に7年かけて検証してみなければ分からないのだが、まあ、この程度は多少強引でもいいのだと思う。

ラスト、他の女と結婚したいので、妻が邪魔になって殺して、7年待ったという壮大な殺人計画と思いきや、「そんなつまらないことで…」という本当の殺しの理由が分かったり、叶が連絡を失念していなければ、ラーメン屋の親父とホステスのふたりは死なずにすんだのにという無念さも含め、普通に水準以上の回だったように思う。

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