特捜最前線 第320話 特命ヘリ 緊急発進!


【脚本 長坂秀佳 監督 辻 理】

本郷猛、砂田さんと再会…ではなく。

◆   ◆   ◆

長坂秀佳シリーズ第4弾。

いやもう、どこをかいつまんでいうより、とにかく 面白い の一語に尽きる話。

「特捜」では珍しい、そして今のテレビドラマでは、金輪際作れないような、アクション巨編。

同種のエピソードとしては、同じ長坂脚本である『特命ヘリ102応答せず』があるが、この『特命ヘリ緊急発進』は、それよりもさらにアクションに重点が置かれている。

アメリカから来た暗殺者と、そのターゲットをめぐり、神代課長以下、特命課刑事たち(カンコちゃんも!!)が、縦横無尽にブラウン管で躍動する勇姿が、痛快に描かれる。

とにかく、ドラマが緩むところ一切ナシ。今回に限っては、本来「特捜」が重点をおいている“事件や犯罪を通して描かれる人間ドラマ”も、一切ナシ。

逆に言うと、普段から、そういう人間ドラマを重視した番組作りを行っているからこそ、このようなアクション編に新鮮みがあり、その面白さが際立つわけだが。

ラストの方で、暗殺者の乗った車が課長と桜井を襲い、桜井の撃った弾によって、車はドラム缶に激突する。

もし“某番組”なら、この時点で車が爆発炎上して、一巻の終わりだろう。

しかし、暗殺者は廃倉庫みたいなところに逃げ込む。ここで、これもまた「特捜」では珍しい、刑事たちが拳銃を持って、暗殺者を追うというシーンになる。

しかしながら、あれだけ拳銃を持っている人間がいるというのに、結局最後まで 誰ひとりとして撃たない というのが、また素晴しい。アクション編でありながら、特捜“らしさ”があるところが、実に良い。

とにかく、もし“最初に見る特捜最前線”が、この回だったら、見た人のほとんどは、一発で「特捜」のファンになるだろうなあ。

この回は、すでにDVDに収録されているが、それも当然。何回も見て楽しめる作品だし、DVDをご購入の方は、同じ巻に収録されている「応答せず」と見比べるのも一興だろう。

それにしても、この回の最大の功労者は、実は、見事に毒ガスをくらった吉野なのでは…。

ラストで「私も煙草は吸わん、当分はな」という課長だか、

それなら、吉野なんか一生吸えませんぜ。

それにしても、課長の英語は、いつ聞いても流暢だなぁ…。

◆この回は、このDVDに収録されています
特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.5 (初回生産限定

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