特捜最前線 第316話 ベートーベンを聴く刑事!


【脚本 永井龍一(塙五郎) 監督 天野利彦】

神代「どうかしたのか?」

吉野「あ、いえ、吉野竜次、青春まっさかりであります、ハイ!」

◆   ◆   ◆

『運命』をかけるつもりが、訳の分からないテープをかける吉野!

「グレている兄貴かもしれんぞ」と橘に言われ、その気になって大喜びで納得する吉野!

気持ちの悪いリクエストハガキをカンコちゃんに出させる吉野!

「ヨメさんです!」と言って、おやじさんをほったらかしにする吉野!

ふられてヤケ食いする吉野!

花束持って、護送車を追いかける吉野!

この回、なぜか「永井龍一」名義だが、どう見ても塙五郎脚本な一本。

正直なところ、話自体はそれほどたいしたことはない。

まあ、塙五郎脚本にありがちな“カス同士はどこまでいってもしょせんカス”的な男女の話かと思ったが、今回はちょっと違ったようなので、それはいいのだが。

結局、ひとつよく分からなかったのが、平山巡査がタケダユウコ(漢字不明)を呼び出した理由。

ユウコが来た時点では、おそらく平山巡査が北川を殺しているものと思われるが、ただ、コイツを殺したぞと教えるためだったのか、はなっから(動機は十分と読んだ上で)ユウコに殺人の罪をなすりつけるつもりだったのか、イマイチ判然としない。

ただ殺して去るのであれば、拳銃を残していく意味はないわけだし、それを考えれば、容疑がユウコにかかればそれで結構、ということだったのだろうか。

加えていうなら、しばらく勤務にも寮にも姿を姿を現さなかったのに、北川が死んで、ユウコが逮捕されたあと、しゃあしゃあと勤務についているというのもよく分からないのだが…。

橘との話では、至極真っ当なことを言っているように見えた北川巡査も、実は汚いこともする、ただの人間、ということなのだろうか。

まあ、事件の中身についてはやや疑問があるとしても、とにかくこの回は、愛すべき吉野のキャラクターを堪能する一本。

個人的に、この回は「吉野刑事の殉職」を見たあとで見ているのだが、だからこそなおさら、「吉野ってやっぱり良いキャラクターだよなあ」と思わずにはいられない。

また、吉野と橘が交わす会話なども絶妙で、ここらあたりが、塙脚本が、ファンの多い理由なのだろうなと思ったりもするのである。

この回、平山巡査役で、バトルジャパン こと谷岡弘規が出演。昇進試験を受けて、鉄山の地位を脅かそうとしているらしい(違)

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