【脚本 藤井邦夫 監督 天野利彦】
な ん だ こ れ 。
◆ ◆ ◆
いやー、酷い脚本だった。
こんな酷い本を書くのは誰だろうと、ずっと考えていて、“本当は治ってるけど歩けない”というあたりから、宮下隼一と思ったが、どうもセリフ回しが違う。
で、結局誰だか分からずにエンディングを見たら…藤井脚本だったのか。
とにかく、序盤で、車椅子のマラソンランナーから、通り魔事件の目撃証言を得ること「だけ」に固執する桜井が描かれる時点で、「これは、かなり底の浅い脚本だぞ…」と思った。
で、その底の見えたホンで、いったいどうやって本編45分ももたせるのだろうと、違う意味の期待で見ていたら…。
予想外と言うか、予想通りと言うか、桜井たちが宿泊した山小屋が、どっかのカスどもに襲撃されて大ピンチという、相当に意味不明の展開に発展(?)。
おまけに、肝心の通り魔事件の真相とやらも、あまりにも適当過ぎて、文字通り話にならん。
とにかく『特捜』で、ここまで意味不明の展開になる話も、珍しいといえば珍しい。
シリーズ自体が長いので、“5本の指”とまではいかないが、少なくとも、10本の指には入るであろう、超駄作。
しかしながら、「でも撮り方とか、音楽の使い方は天野カントクなんだよねー」と思ってみていたら、本当に天野カントクだった。こんな酷い脚本を渡されて、演出する方も大変だ。
というわけで、せっかくGメンの田口刑事こと千葉裕や、中田譲二がゲスト出演したのに、話がこれではねぇ…という感じ。
あ、始めだけの登場かと思いきや、最後まで出てた看護婦さんは、とっても可愛かったな。
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