特捜最前線 第270話 赤い髪の女!


【脚本 竹山 洋 監督 天野利彦】

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何と言うか、正直15分で話が分かってしまった。

まあ、私としては、15分では読めない、さすが特捜!早合点してすみません、恐れ入りました!と思うような展開があることを期待したけど…無かったね。

これ、蕎麦屋の旦那が真犯人だった方がよかったのではないか。

そもそも睡眠薬を持っていたのは旦那の方だったということだが、その睡眠薬が恭子に渡ったいきさつは結局ハッキリしていない。

なら、恭子が「赤い髪の女」だった時代の忌まわしい過去を消すべく、旦那が吉田の殺害を決意した、という展開の方がよかったのではないか。

あと、吉田と再会した恭子の行動も、正直意味不明。あの辺りは「あぁ、やっぱり想像上の女性かな…」と思ってしまうわけだが。

結局は、自分の代わりに捕まった中村さんは助けたいけど、かといって自分も捕まりたくないという、恭子の自分本位の行動しか印象に残らない話であった。

加えてラスト。中村の奥さんが恭子にお礼言ってたが、あれはお礼言うところか?

元はと言えば、この女のせいで夫が殺人犯扱いされたのだし、恭子がはじめから殺しを認めていれば、中村さんたちは何も苦しむことはなかったのである。

であれば、あんたのせいで私や夫や子供は筆舌に尽くし難い苦しみを味わったのよ、あんたが殺しておいて、よくもヌケヌケと私たちの前に姿が現せたものね!どういう神経してるの?!と、恨み事のひとつやふたつ浴びせかけるのが、むしろ普通ではないのか、と思うのだが。

というわけで、事件に対する特命課刑事の見解の雑さも含めて、冒頭から「あ、監督は天野さんだ」と気づき、その演出を楽しむ以外は、あまりツボのない回であった。

(2011.10.27)

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