特捜最前線第177話 天才犯罪者・未決囚1004号!

【脚本 長坂秀佳 監督 青木弘司】

橘の潜入・次々に展開する謎解きで、見るものを飽きさせない快作。

ところでこの話はずいぶん前に見た後、今回レビューを書くために再度見たのだが、この間に「長坂秀佳術」を手に入れていて、この回に関する長坂さんの話も知っている。

それによれば、「上がらないはずの手を上げてしまっていて腹が立った」とある。その辺も頭に入れて今回見たのだが(ちなみに確かに”寿司”のくだりはふざけてやっているように見える)。決定的に腕が肩から上に上がっているのは、第3パートの中で女が供述しているシーンである。あそこは、「女の妄想→嘘の供述」という設定で腕が上がっている画面を敢えて挿入したことも考えられる(そのすぐ後、小田沢は腕が肩から上に上がらないという猿芝居(←橘談)をしている)。

が、もしかしたらあそこは、シナリオには画面インサートの記述はなく、供述のみで構成されていたシーンなのかもしれない。あと腕が上がっているところといえば、第3パートで燭台を探していた小田沢を特命課刑事が引っ張って行くところか。確かに多少高く腕が上がっているが。

もっとも、このファクター自体が意外アイデアであり、正直初見段階ではまったく問題にならなかった(少なくともワタクシは)。まあ、書いている脚本家にとっては血肉を削って書いた本であろうから、意図と違う、または意図の通じない演出をされると、腹が立つものなのだろうけど。

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