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特捜最前線 第146・147話 津上刑事殉職編
第146話 殉職Ⅰ・津上刑事よ永遠に!
第147話 殉職Ⅱ・帰らざる笑顔!
【脚本 長坂秀佳 監督 天野利彦】
刑事ドラマで殉職というと真っ先に『太陽にほえろ!」での萩原健一氏や松田優作氏らの名シーンが目に浮かぶ方も多いことだろう。だが実際、確かにそのシーンは有名でも、肝心の話自体は、意外に傑作と呼べるような作品は多くないのだ(私論)。
だが、この津上刑事殉職編は、名作。断言。これだけの見事な作品でありながら一般にクローズアップされないのが不思議なくらいなのだが、それは逆に、イベント的な意味合いも無く、またただ単にインパクトだけが際立つ殉職ではない、話の流れの中でキッチリ描かれた、整合性のあるシチュエーションとしてこの話が描かれていたことの証明ではないのだろうか。(事実、マカロニ刑事の殉職は、ストーリーとはまったく関係ない、いわば”とってつけたような”殉職だった)
さて、この殉職編の素晴らしさは、数々のサイト様が語られている今、取り立ててワタクシが言うことは無い。むしろ、もし、まだ実際にこの話をご覧になっていない方がこのサイトに足を運ばれたときに、ストーリーすべてがわかってしまうような書き方はあえてしたくない。とにかく、見てほしい。だからあえて核心に触れることを避ける。
ただひとつ書きたいこと、もしかしたら、この殉職編はこのために前後編なのではないかと思うこと、それは後編の前半において、特命課の刑事たちがそれぞれに津上の死を惜しみ、悲しみにふけるシーンである。
通常殉職編は、その回のクライマックスが刑事の死のシーンとなる。したがってその死を他の刑事が悲しむまもなく番組は終わらざるを得ない。しかし今回は、後編のかなりの時間を費やし、刑事たちの表情を追っている。これが実に細やかで素晴らしい。特に桜井刑事が人知れず涙を流すシーンは魂を揺さぶられずにはいられない。いや非情路線に思えた課長だって…。
とにかく、話自体について語りだすともう止まらなくなるのだが、そのすごさはぜひご自身の目で確かめていただきたい。
殉職をやらないと決めて、2年9ヶ月の間人気を博してきたドラマが、あえて殉職をやると、こんな素晴らしい作品になるのだ。
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