特捜最前線 第137話 誘拐II・果てしなき追跡!


【脚本 長坂秀佳  監督 天野利彦】

絶対に生きてる、そう信じることだけが、この捜査の救いなんだ…生きてる…!

◆   ◆   ◆

「あ〜もぅ胃に悪いなぁ!!」

「奴がめかし込んだのには何か理由がある。一流レストランにでも飛び込まれたら、そのカッコじゃ無理だ」

人のデートの邪魔しないで下さい!
もう知らない!根岸さんと付き合っちゃうから!(←誰?)」

「橘!かまわん奴をおさえろ!!」

貴様━━━死なさんぞ、言え━━━━!!!!

特命課相手に、たったひとりでよくやったよ。

緊迫の誘拐編の続き。

異常まなでに猜疑心の強い犯人に気づかれないため、そして草太くんをなんとしても助けるための、細心の注意をはらっての特命課の尾行。

その「果てしなき追跡」の最中、朝倉夫妻と親子に隠された真実が判明する。

実は一也も草太も朝倉の実子ではなかったのだ。

しかし、ふたりとも「自分の子」だと言い切る朝倉さんの強さが際立つ。

それは、ラストで草太が助かったところでも、端的に表現されている。

実は、草太は犯人の子供であった。6年前に「朝倉に殺された」と思いこんでいた子こそが、実は草太だったのだ。

そのことさえ犯人に教えれば、草太は助かるという桜井に対し、草太の将来のことを考えて、絶対にそのことは秘密にしておいてくれてと懇願する朝倉。

そして、たとえ人殺しの子でも、一也を殺した憎い犯人の子と分かっていても、

「草太は、私の子供です!草太は私の子供です!」

と、高らかに「宣言する」朝倉。

「親がヤクザでも、産まれてくる子供に罪はない」と言い切り、実子ではない子供に、これだけの愛情をそそぐ、朝倉夫妻。

これだけの愛情を、世の親たちは自分の子供にそそいでいるか?

この夫妻のように、子供を愛しているか?

この朝倉の姿は、そんなメッセージさえ発しているのではないかと感じるのは、私の深読みであろうか。

またこの回、特に素晴らしいのは、命の危険にさらされた草太。

なんとしても生きよう、なんとしても生きるんだという意志の強さが伝わってきて、応援したくなる。草太役の子も名演だった。

天野監督のインタビュー記事によると、この時の撮影を「子供にあんな危険なことをさせて」と、どっかのお偉いさんに怒られたそうだ。

それに対し、そんなに危険なことはやってないんだけどね。危険「そうに見えた」というならわかるけど、とおっしゃっていた。

それにしても、この回で視聴者的に「最高にムカつく」のは、行商のバアさんだよなぁ…。

そんなこの回、もうひとつの見所は、特命課の大コスプレ大会(?)。

もちろん登場、ル◯ペン橘

サラリーマン津上

謎の紳士?紅林

怪我人の滝

そして、チンピラ・学ラン・バイク乗り吉野

と、一体いつ用意したんだと言わんばかりの変装の数々で、犯人を追跡する特命課。

にしても吉野、きみは裸の上に学ランを着るのか?

あと、喫茶店を見張る時の津上の服装、それ「超神ビビューン」とまるっきり同じ衣装では…?

ちなみに、この前後編では、特命課のセットが1カットも登場しない。

「カラ」の特命課は、誰が留守番してるのだろうか…。

あと、犯人が1億円を小切手に替えるくだりで、合併して名前が消滅、今は何銀行になっているのかさっぱり分からない都市銀行のオンパレードが、個人的にはツボだった。

(2011/11/22)

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