特捜最前線 第105話 さようなら、高杉刑事!


【脚本 長坂秀佳 監督 天野利彦】

桜井が復帰して、オープニングも一新。矢印が走るアニメーションから、おなじみの夕日バックの映像となる。
この時期、怪我で出演できない二谷英明氏以外の刑事は新撮の映像で登場する。特にこのパターンでのおやっさんの笑顔が印象深い。

しかし、特命課の刑事であるにもかかわらず、オープニング映像に登場していない刑事が一人いた。西田敏行氏 (現探偵局局長)演じる高杉刑事である。

一年目こそほぼフルに登場していた高杉だが、二年目以降は出番が激減。登場時はたいてい主役回であるが、他の役者とのスケジュールとの都合か、その出演シーンの大半が単独行動。また出演回の脚本にもめぐまれず(私見)、いつしかその存在感は薄れていっていた。

そんな中での、ついに西田氏降板となる回なのだが、これは長坂脚本での主役回という事もあってか、本来高杉と言うキャラクターが持ちあわせていたいいものが発揮された、いい作品になっている。

お人好しでありながら意外と熱血漢、信じた人を信じ続ける、その愛すべきキャラクターは今更ながら特命捜査課にあっては貴重な存在であったと再認識させられる。

刑事ドラマで降板といえば殉職が定番であったこの時期、安易にその手を使わず、キャラクターの印象度を強めるエピソードで締めくくる手法はすばらしい。

【この回はこのDVDに収録されています】

特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.1

(Visited 335 times, 1 visits today)